【大谷翔平選手の愛読書】中村天風のためになる7つの教え【「運命を拓く」から】

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中村天風とは日本の思想家で「人生哲学」の第一人者と言われる人物。

一度は聞いたことがあるであろう「天風会」の創始者でもあります。

こう聞くとなんかどこかの教祖様っぽくて、どことなく怪しい印象をうけるかもしれませんが、

その教えは「経営の神様」と言われた松下幸之助さんや稲盛和夫さん、メジャーリーガーの大谷翔平選手などにも影響を与えていると言われています。

そんな中でも大谷選手に大きな影響を与えたとされる一冊がこの「運命を拓く」

ここで触れることができる中村天風の教えは、数多くの名だたる成功者に支持されるだけあり非常に独特で力強いものです。

一体その教えのどんな所が人々を引きつけ、心から魅了するのか。

そこで今回はそんな中村天風の教えの中から、実生活を離れずためになるもの7選をなるべく簡潔にご紹介していきたいと思います!

  • 「人生哲学」の真髄に触れたい
  • 成功者の思考を知りたい
  • ネガティブな自分を変えたい

そんな方にぜひチェックしていただきたい内容です。

それでは早速いきましょう!

(本書の内容は、スピリチュアル要素が強いので「そういう考えもあるのかー」ぐらいの姿勢に構えて眺めてみるのもおすすめです笑)

中村天風の7つの教え

⒈ 宇宙、大自然の力に従う積極的な生き方が運命を拓く

天風は、この世の中には我々人間には干渉できないほど大きな自然の力が存在していると考えました。

彼はその力を「宇宙霊」と名付け、これが地球や人間をここまで発達させてきたのだと言います。

少し間違えば火山の噴火や大地震という自然災害がいつでも我々を襲いかねない中、美しい上に人間が住むに絶妙に適したこの地球を生み出した宇宙の力。

「この奇跡のような力に従っていれば、人生は必ずうまくいく」と天風は説きます。

物事は必ず良い方向に進んでいくといったイメージでしょうか。

たとえ今はマイナスに見える出来事も長期的に見れば、より大きなプラスをもたらしてくれる一つの糧に過ぎません。

このような宇宙霊に基づいた「全部うまくいく」といった、圧倒的に積極的な考え方が天風哲学の根幹です。

なので以下の内容をより理解するためにも、ここをしっかりと踏まえた上で続きを見ていきましょう。

⒉ ポジティブでさえあれば良い

「宇宙霊」の力が存在するのであれば、私たちがしなくてはいけないことはただ一つ

「ポジティブである」ということ、ただそれだけです。

絶対的に正しい宇宙の力に従ってさえいれば良いのですから、たとえ困難や苦しい状況に立たされたとしても、

「それをポジティブに捉えて前に進んでいけばいい」と天風は言います。

そうすれば偉大な宇宙が自然と味方をしてくれ、状況はいつの間にか改善していくのだから。

かなりスピリチュアル的な内容なので、正直根拠みたいなものは薄いのですが、天風は科学で説明できないだけで確かにこうした事実が存在すると考えていました。

結局は目の前の問題を自分がどのように捉えるかかが大事である。

そんな世の中の一面にも、改めて気づかせてくれるような教えです。

⒊ 心の持ち方次第

その時は不幸な出来事でも、後になって振り返ると「あれがあってよかった」ということは往々にしてあります。

ならば、その時々の感情に身を任せて後ろ向きな気持ちになるのはある意味で傲慢なことです。

将来のプラスへの好転を自らの手で切り捨てていることに等しいですから。

何事にも良い面と悪い面の両方があるのだから、その良い方に意識を向けることで、常に前向きでいることができると天風は言います。

「すべては自分の心の持ち方次第」

そんなことに気づかせてくれる教えです。

⒋ 運命と宿命

また天風はこの世には「運命」と「宿命」というものがあると考えました。

「運命」とは先天的に決まっており、私たちにはいくら変えようと思ってもどうすることができない要素。

これに対し「宿命」は、後天的に努力することで変えることができる要素のことを指します。

例えば年齢や国籍といったものは「運命」、人格や修練は「宿命」となります。

天風はこの世の大半は後者の「宿命」でできているとも言います。

そうであるならば「自分はダメなやつだから…」とはじめから諦めるのではなく「自分次第で未来はどうにでもなる」と考えて努力することが可能になります。

実際人生を生きていく上では、どうしようもない不変のもので満ちているよりも、頑張れば目の前の状況を変えることができた方がポジティブに日々を過ごせるでしょう。

あくまで前を向いて進み続けることを肯定する力が彼の教えにはあり、こうした点が多くの成功者の心を掴んでいるのかもしれません。

⒌ 言葉が体、運命を変える

天風は私たちが普段発している言葉にこそ、自らの未来を大きく変えるような力が潜んでいると言います。

ネガティブな言葉が口癖になっている人は、自ずと悲観的になってしまうのが必然です。

逆に普段からポジティブな言葉を口にする人は、何事も前向きで積極的な姿勢を持って生きていくことができます。

言葉は私たちの神経系統に影響を与えるのだと天風は言います。

実際に病気をした際「もうダメだ…」と、その状況を悲観的に捉えて嘆くか、

「絶対に大丈夫!」と口にし続けるかで、その病気の治癒に大きな違いが生まれるというのはよく言われています。

それだけ口から出る言葉というのは私たちにとって大きなものです。

普段から口にする言葉にちゃんと気を付けなくてはいけないと、改めて思わせてくれるような教えになります。

⒍ 理想を鮮明に描く

自分の理想をくっきりと鮮明に描くことが重要であると天風は説きます。

「ああなったらいいなあ」といった漠然としたものではなく、

「海外で悠々自適に暮らす!」のように明確にはっきりとしたビジョンを心に描くことがそれを実現するためには必要不可欠だと。

現在の「引き寄せの法則」に似たような考えです。

科学的にも目標をはっきりと描いてそれが叶ったように振る舞うことは、目標達成の可能性を高めてくれるということがわかっています。

そうすることで、自然と目標に近づくための情報が目に入ってくるようになるから。

私たちの脳は必要としている情報しか見ようとしない性質があります。

時に現代の科学でも正当性があるようなことが混ざっているというのも、彼の教えの面白いところだったりします。

⒎ 生きていることに感謝する

最後に天風は「こうして日々生きられていることに感謝をせよ」と言います。

「噴火や地震など天災に襲われる可能性がいつどこにでもありながら、こうして地球で当たり前のように生きていられる。それ自体が奇跡であることに疑いはないことである」

「よって毎日無事に朝を迎えて、また眠りにつける。それ自体が実はとてもありがたいことなのである」と天風は説きます。

たしかに私たちは毎日普通に生きているということを案外軽視しがちです。

ただ毎日何となく生きてしまっているがために、毎年年末になって「もう今年終わり⁉︎」とお決まりの反応をしてしまうことになってしまうんですよね笑

「一日一日を大切に」とは言わないまでも、少しでも振り返ったり意識を向けることで、時の経過を早く感じてしまうことを回避することができるかもしれません。

このように普段何気なく生きている日常を、少し変わった視点から見せてくれる気づきをくれるような教えの一つです。

まとめ

今回は、中村天風のためになる教えを簡潔に紹介してきました!

かなりスピリチュアル的な内容だったので、少し敬遠してしまいたくなる方もいらっしゃったかもしれませんが、実に興味深く力強い教えであったと思います。

さすがあの大谷翔平選手が愛読書にしているというだけのことはあります。

こういった考え方があるということを知っているだけでも、日々の出来事に対する捉え方が少し変わったり、目の前の物事を多角的に見えたりするのではないかと個人的には思ったりもします。

信じるにしろ信じないにしろ、世の中を見る目を広げてくれることは間違いありません。

この記事が、皆さんが中村天風の教えに触れ、日々を生きる上で役立つ一つの考え方のヒントになれば幸いです!

大谷翔平選手も影響を受けたとされる教えが最も学べると感じる一冊「運命を拓く」
彼の真髄に触れたいという方はぜひ。

 こちらも中村天風氏の影響を受けた稲盛和夫さんの著書で大谷翔平選手の愛読書「成功への情熱」

「運命を拓く」よりも「現実的」な内容で、見開き1ページごとに105の哲学が紹介される形式の本書。そのため割と気楽に読めてしまえるので、概要を掴むためこちらから入るのもありです。