「オキシトシン」とは、私たちが幸せを感じる時に分泌されると言われる脳内物質の一つです。
別名「繋がりのホルモン」とも呼ばれ、他者との関わりを持つ際や自らの居場所を感じられる際に多く分泌されます。
このオキシトシン、私たちにさまざまな恩恵をもたらしてくれます。
そのメリットを享受できれば、日々の幸福感の向上はもちろん、ストレスの解消や人間関係の改善なども期待できてしまう優れもの。
そこで今回は、日常の中でも簡単にできるオキシトシンの10の出し方を紹介していきたいと思います!
その性質上、誰か相手が必要な場合が多いですが、そんな中でも一人でできるものも多めに集めてみたので必見です。
それでは早速いきましょう!
オキシトシンの出し方10選
人と話す
仲の良い友人や家族とリラックスして会話している時、言葉にできない安心感を感じることができますよね。
この時に実はオキシトシンが多く分泌されています。
やはり人とコミュニケーションを取ることは、私たちにとって必要不可欠な要素。
この際に相手の目を見て話すことで、さらに繋がりの感覚を得ることができ、オキシトシンの量をさらに増やすことができるのだとか。
ちょっとしたひと工夫で全然違ってくるのでぜひお試しあれ!
動物と戯れる
繋がりを持つ相手が人間以外でもオキシトシンは分泌されます。
動物と触れ合っている時にも、思わず口元が緩んでしまうような幸福感を感じることができますよね。
直接触れ合うのが難しい場合は、かわいい動物の動画を見るだけでもこうした効果を受けることができるのだとか。
たしかに小さな子猫や子犬の動画を見ていると、とっても癒されることができます笑
またぬいぐるみなど愛着のあるものに触れることでもオキシトシンが分泌されることがわかっています。
こちらも動物と直接遊んだりすることが難しい方におすすめです!
推し活
自分の好きな人を応援する「推し活」も効果的。
他者に心からの関心を寄せることで、自分以外の誰かとの繋がりを感じることができます。
アイドルファンの方があんなにも幸せそうに見えるのは、おそらくこのオキシトシンが関係しているのでしょう笑
楽しめる上に幸福感を高めることができるなら、これをやらない手はありません!
スキンシップ
恋人や家族と手を繋いだり、ハグをすることでもオキシトシンは分泌されます。
肌と肌が直接触れ合うということは、相手とそれなりに気を許せる関係性であることの証。
こうした精神的な面もオキシトシンの分泌の増加に大いに役立ってくれます。
そんな相手がいないという方は、自分で自分を抱きしめてあげることでもこの効果を得られるみたいなのでやってみる価値あり!
少し寂しさや恥ずかしさが感じられるかもしれませんが、誰にも見られていない一人の時にやれば関係なしです笑
またスキンシップと似たようなものでマッサージも効果的。
こちらも直接手で施術をしてもらう際に、相手との繋がりを心の中で感じることができるためオキシトシン分泌に役立ってくれます。
チームで何かをする
どこかのコミュニティに属し、そこで仲間と一緒になって何かに取り組むこともオキシトシンを分泌させてくれます。
大小を問わず共同体の一員としてそこに居場所があるという事実は、私たちに幸福感をもたらしてくれます。
これは人間がもともと社会的な動物であることが大きいのだとか。
生き延びるために他者との交流が不可欠であったことが、DNAレベルで刻まれているんですね。
「最近ちょっと孤独かも」
と思った方は、新たにどこかのコミュニティに参加し、そこのメンバーと協働してみることで日々の充足感を高められるでしょう。
感謝
少し意外なものだと、この「感謝をする」ということもオキシトシンを増やすのに役立ってくれます。
当たり前ですが感謝の気持ちを持つには、その対象となる相手の存在や何か出来事が必要になります。
それらに対し「ありがたい」と思えることで、オキシトシン分泌に大切な繋がりを感じることができるんですね。
どんな小さなことにも感謝の気持ちを持つと言われると、どこか宗教っぽいという印象があるかもしれません。
しかしこの感謝は科学的にもしっかりとメリットがあるということがわかっているので、試しに一度習慣にしてみては!
小さな一工夫で日々の幸福感が大きく変わることに気づけること間違いなしです…
「親切」をする
関わる相手に優しく丁寧な態度で接し、その人のためになるような親切な行動をすることもオキシトシンの分泌量を増やしてくれます。
親切にして相手から感謝されることからはもちろん、相手に親切にすることができる自分がいるという事実そのものも自らに幸福感をもたらしてくれます。
これらは自己肯定感を高めることにも繋がってくれるでしょう。
相手のためになるのはもちろんのこと、自分にもこうしたメリットがあるのならやらない手はありません笑
同じような理由から、ボランティアや募金活動に参加することもオキシトシンの分泌に効果的です。
そう思うと人のためを思って行動していくことは、良いこと尽くめであると感じさせられます。
愛の心、慈悲を持つ
ここからちょっと怪しい感じの内容が続きますが、お付き合いいただけると幸いです笑
目の前の相手や自分と関わりがある人に対して
「幸せでありますように」
という思いを持つことも、オキシトシンを出すのに有効なのだとか笑
愛するということは本来、見返りを求めず相手にただ与えることを意味します。
そこには当然相手がいますが、これにより自らの他者への貢献感を高めてくれ、幸せを感じることができるんですね。
まあやるだけタダなので、暇な時に一度やってみるのもおすすめです笑
「ワンネス」の感覚を持つ
「ワンネス」とは、全てと一体の感覚を持つこと。
これにより自分以外の何かと繋がっている感覚を持つことができ、オキシトシンの分泌量が増えるようです。
わかりやすいところだと、大自然を目の前にした時なんかにこの感覚を覚えることができます。
圧倒的な自然に触れると「自分も地球の一部なんだな」と謎の繋がりを感じることができるはず笑
そのため定期的にこうした大自然や自分よりも大きな存在に触れてみるのもおすすめです。
映画を観る
人との繋がりを映画を通じて疑似体験することでもオキシトシンが分泌されるということがわかっています。
普通に生きているだけでは関わりを持てる人間関係にはどうしても限界があります。
その点映画なら手軽に自分が体験できないような人間関係に触れ、あたかも自分が経験したかのような気持ちになることができます。
オキシトシンを増やすためには、登場人物同士の繋がりに心動かされるような作品を狙って鑑賞するのがおすすめ。
人との繋がりにじんわりと心温まることで、こちらも幸福感を味わっていきましょう笑
関連:【”人の繋がり”を感じる】おすすめの心温まる映画11選【友情と愛情と優しさ】
まとめ
今回は、日常でできる簡単なオキシトシンの出し方10選を紹介してきました!
「繋がりのホルモン」と呼ばれるオキシトシン。
これを日頃から増やしてあげることで、日々の幸福度を高め、精神的に安定した状態を維持することができるようになります。
その性質上一人だけで完結することができないのも、オキシトシンの難しいところでもあります。
この点も踏まえて、毎日の中で自発的にオキシトシンを増やすための行動をして、毎日をより良い気分で過ごせるようにしていきましょう!
この記事が、皆さんがオキシトシンへの理解を深め、日々の幸福度を高める一つのきっかけとなれば幸いです!