映画を観ていると意図せずに理系の世界に触れられることがあります。
芸術の側面があって比較的文系の要素が強めである映画というものを楽しみながら、数学や科学、テクノロジーについて理解が深められるとちょっと得した気分になりますよね。笑
しかもそのような作品はサイエンス的要素がうまく物語に落とし込まれていることが多く、他のものとはまた違った面白さを味わうこともできます。
そこで今回はそんな理系の世界に触れられてストーリーも面白いおすすめ映画を紹介していきたいと思います!
理系の方はもちろん、面白い映画作品を探しているという方にもぜひチェックしていただきたい内容です。
それでは早速いきましょう!
理系の世界に触れられるおすすめ映画9選
博士と彼女のセオリー
ALSを患った天才物理学者スティーブン・ホーキングとその妻の半生を描いた作品。
彼が挑んだ命題は「宇宙の成り立ち」
壮大なスケールの問題の解明に取り組む姿がとても印象的です。
またホーキング博士を演じたエディ・レッドメインの演技が圧巻なんです… とても心動かされるものになっており、これだけでも観る価値があると思わされます。
物語も二人の互いを思う気持ちと彼が見つけた理論がうまく活かされた、とても美しいものになっているのでそちらも必見です!
インターステラー
この作品の魅力は何と言っても他の作品とは比べ物にならないほどに「異次元なスケール」です。
ブラックホールやワームホール、5次元の可視化など「どうやったらこんなの思いつくんだ…」のオンパレード。
また一度は聞いたことがあるであろう「相対性理論」が作品の鍵になっています。
これらは論文の参照や科学者への取材など、膨大な科学的検証を繰り返したものを作品の世界観や映像に反映されているのだとか。
そんな圧倒的に緻密な設定の中に、父と娘の家族愛という人間的な要素まで織り交ぜてくるのですからとんでもないです。
天才クリストファー・ノーランの畏怖すら抱く才能を存分に味わえるような作品。おすすめです。
マトリックス
有名すぎる作品ですがこの「マトリックス」もぜひとも押さえておきたい作品です。
キレッキレのアクションやダイナミックな映像ももちろん素晴らしいのですが、何よりも魅力的なのがその設定と世界観。
AIが急速に発達した環境の中で、機械たちが世界の存続ために人間を眠らせる選択を取るというのが斬新かつ先鋭的。
「もしかすると近い将来にこんな世界がやってくるのかもしれない」
そう思わせられるような作品です。
イミテーション・ゲーム
難攻不落の暗号「エニグマ」の解読に挑んだ天才数学者のお話。
今のコンピューターの土台となった技術を生み出したアラン・チューリング。
彼が圧倒的な数学能力を武器に、ドイツ軍の鉄壁の暗号を読み解いていく姿には痺れます…
しかしそれだけではなく、「天才」としての葛藤や「秘密」を抱える者の苦悩、「英雄」とは何なのかについて考えさせられるような部分もあります。
暗号解読に伴う爽快感だけでは終わらせない、非常に深みのある作品です。
きっと、うまくいく
インド映画の傑作「きっと、うまくいく」
エンジニアを養成する大学を舞台とした物語のため、「工学」というものに広く触れることができます。
その工学を始めとしたテクノロジーと対峙するものとして、夢や家族愛など人間的なものが描かれるのが印象的。
観ることで「人生における大切なこと」に気づかせてくれるような名作。
おすすめです。
π
世界を数式で理解しようとする数学者を描いた「π」
話の中ではあらゆる数学者の逸話や数学的な法則について触れられるため、その方面への見識を深めることができます。
数学の研究も実はとても感情的なもので、ある種の狂気なのではないかと思わされるようにもなります。
全編モノクロの映像とテクノ音楽が特徴で独特の緊迫した雰囲気を味わえるのでそちらも注目です。
ビューティフル・マインド
天才数学者ジョン・ナッシュと彼を支えたその妻の半生を描いた作品。
彼はその頭の良さを活かして国の一大プロジェクトを任されるのですが、その中で「数学はこんなことの役にも立つのか!」と思わされるような作品。
また彼の統合失調症を描くシーンはどこからが現実でどこまでが幻想なのか、観ていて混乱してしまうようなものになっています。
そんな中でも圧倒的な夫婦愛の素晴らしさ、そして人生で大切なものについて教えてくれるような物語になっているのも印象的。名作です。
ソーシャル・ネットワーク
「Facebook」を作ったマーク・ザッカーバーグの半生がデヴィット・フィンチャーにより描かれた作品。
はじめは大学内でスタートしたサービスが世界中へと広がっていく過程を一緒に追うことができ、ワクワクすることができます。
またその中でプログラミングやアプリなど、今や世の中になくてはならないものの成り立ちや仕組みを垣間見ることもできます。
普段使っているサービスはこうして作られているのかと気づきを得られること間違いなし。
そして時代を変える人というのはどこかぶっ飛んでいて、「普通」の枠には収まらない人物であるということも実感することができるような内容になっています。
アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド
楔形文字研究者の女性と、全ドイツ人女性のデータを学習した高性能AIアンドロイドとの奇妙な関係を描くSF恋愛映画です。
単なるロマンス映画ではなく、コミュニケーションや人間の心理を探求することができます。
人間とアンドロイドの関係を通じて、愛、コミュニケーション、人間性における両者の違いについて考えさせられます。
AIが発達していくことが間違いなしの世界を予習する上でも見ておいて損はない作品です。
まとめ
今回は、理系の世界に触れられるおすすめ映画を紹介してきました!
映画を観ながら理系の世界についても知ることができるのはなんだか得した気分になれて良いですよね笑
他にも、AIについてなら「エクス・マキナ」や「her」、メタバースについてなら「レディ・プレイヤー」や「サマーウォーズ」「竜とそばかすの姫」なんかもおすすめ。
どの作品も数学や科学、テクノロジーが作品の中でとても良い役割を果たしたり、物語のキーとなっているのがうまいなあと思わされます。
普段こうした領域にあまり馴染みがない方は、自らの世界を広げてくれるような機会になってくれるかもしれません。
少しでも気になったものがあれば、ぜひ一度観ていただければと思います。
この記事が、皆さんの映画選びの一つの参考となれば幸いです!