毎日を何気なく生きていると、ふと「人生このままでいいのかな」
なんて思ってしまうこと、ありますよね…
実際そんな時は現状に心から満足することができていないという場合がほとんどです。
仮に疑いようのない充実した日々を送ることができていれば、そのような疑問が頭の中に生まれてくる余裕はありません。
そこで自らの人生を考え直す機会を与えてくれるのが、実は小説だったりします。
小説の中には、これからの人生を生きる上での指針となる考えや大切なものに気づせてくれる力を持った作品が存在します。
将来について迷いを感じた時にそんな作品を読むと、さまざまな気づきをもらえます。
そこで今回は、そんな自らの人生を考えさせられるような小説5選を紹介していきたいと思います!
人によっては「人生のバイブル」となってくれるかもしれない5冊。
それでは早速いきましょう!
人生について考えられる小説5選
サラバ!
【あらすじ】
僕はこの世界に左足から登場した――。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
引用:amazon
2015年の直木賞を受賞し、本屋大賞第2位にも輝いた西加奈子さんの代表作「サラバ!」
又吉直樹さんや椎名林檎さんなど、多くの有名人にも絶賛されている一冊です。
作中で印象的なのが「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」という言葉。
この言葉の通り、自分の「信じるもの」を確認するため、これから人生に迷った時に何度も読み返したくなるような作品です。
人生このままでいいのかと悩んでしまった時に読むと、そっと寄り添ってくれ一つの道を提示してくれるような一冊。
「自分」を見失いそうになった時にぜひ読んでいただければと思います。
関連:【人生の”軸”と出会える】「サラバ!」のあらすじと魅力をご紹介
夢をかなえるゾウ
しがない平凡なサラリーマンのもとにインドの神様・ガネーシャが現れ、独自の方法によって成功に導くという大人気自己啓発小説の通称「夢ゾウ」
とても読みやすい上に、おもしろ要素もありながらタメにもなるというなんだかお得な作品。
明日からでもすぐに実行できるアクションプランがあるのも嬉しいポイント。
普段あまり本を読まないという方にもおすすめできる一冊です。
アルジャーノンに花束を
【あらすじ】
32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
引用:amazon
SF文学の大傑作として名高い「アルジャーノンに花束を」
「幸せ」や「人間で大事なもの」について、とても考えさせられるような作品です。
物語が進むにつれてどんどん知能が高まると共に、自らの存在や周りとの乖離に葛藤するチャーリーの姿がとても印象的。
ラストでタイトルの意味を理解できた時は、鳥肌が立つほど凄まじい”何か”を感じることができます。
外国の作品ですが比較的読みやすい一冊なので、まだの方はぜひ読んでいただければと思います。
関連:【”人生で大切なもの”とは】「アルジャーノンに花束を」あらすじと魅力
アルケミスト
【あらすじ】
半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。
引用:amazon
「世界で5番目に売れた本」としても有名で、大統領や名だたるスターなど数多くの有名人がバイブルとする一冊「アルケミスト」
人生において「夢を追うことの大切さ」をありありと教えてくれるような物語になっています。
人によっては人生観が180度変わってしまうような大きな力が秘められている一冊。
「人生の意味について考えたい」「今の暮らしに飽き飽きしている」
そんな方には今すぐにでも読んでいただきたい作品です。
これからの生き方を考える上で、大きな刺激を受けられること間違いなし!
関連:【世界で5番目に読まれる本】「アルケミスト」のあらすじと魅力をご紹介
デミアン
ヘルマン・ヘッセの代表作「デミアン」
主人公がさまざまな試練と冒険の中で、自分の内なる自己を理解し、精神的に成長していく様子が聖書の内容に紐付けられながら描かれます。
タイトルのデミアンは主人公にとっての導師のような存在であり、彼に様々な哲学的なアイデアや人生の意味について教え導いてくれます。
そこからは伝統的な価値観や社会の期待にとらわれず、個々の魂の旅を追求することの重要性を存分に感じることができます。
人によってはこれから生きていく上での指針にもなってくれるような力を持つ一冊。
200ページとそんなに長くもないのでまだの方はぜひ。
まとめ
今回は、自らの人生を考えさせられる小説5選を紹介してきました!
何気なく生きていると、その意味や方向性を見失いがちになってしまうのが人生というもの。
そんな時は今回紹介させて頂いた作品を読んで、もう一度自らの人生を考え直す契機としていただければと思います。
「自分はどう生きるか」
ということについては、いくら考えても考え過ぎるということはありません。
そうした時間は必ず自らにとってプラスとなってくれるので、定期的にそんな時間を取ってみるのもおすすめです。
この記事が、皆さんが人生を考える機会となる作品と出会い、そこからより良い人生を送る一つのきっかけとなれば幸いです。